「あなたらしくない」と言われたら褒め言葉と受け取る

金木犀の香りと入れ替わりに冬の香りを感じるようなりました。秋は短い季節と言われますが、旅行や読書に限らず多様な過ごし方ができる素敵ですね。

さて、現在、一年前に読んだ本を再読しています。時間をおいて読むと良いことが三つあります。

出会い直しをしたみたいで楽しい気分になれること。
繰り返し読むことで前回読んだときとは違う気づきがあること。
新鮮な気持ちをまた味わえること。

再読している本のタイトルは『自分らしさはいらない/松浦弥太郎著』です。

読む前に抱いていたイメージは、自分らしさがいらない理由を述べた本なのかと思っていましたが、すぐに、全く違っていたことがわかりました。

自分らしさは本当に必要なのか、自分らしさとは何なのか。こんな問いかけを自分にしながら読み進めた後は、ああ、また良い本・素敵な作家さんに出会ったなと感じたのです。

本の内容は割愛しますが、私なりに振り返ってみたいと思います。

◆「あなた(自分)らしさ」は、アップデートするもの

誰でもふとしたきっかけで、髪型や服装を急に変えた、インドア派からアウトドア派に転向した、遊びに夢中だったのに勉強熱心になった・・など、これまでとは全く違う行動をすることがあります。

日々の生活の中で、今回はこれまでと違う判断や行動をしてみよう。そんなささやかな冒険をすることで成長出来るし、人生も楽しくなります。

ところが、行動や選択のパターンが変化していくあなたの姿を見たときに、好意的に捉えてくれる人もいればそうではない人もいます。
好意的でない人は、あなたの行動について「あなたらしくない」といいます。
そう言われたあなたは否定や批判をされたような気持ちになってしまうかもしれませんが、そう言われたことは実は喜ばしいことではないでしょうか。

なぜなら、あなたの変化を周囲が感じとったことから生まれる言葉だからです。あなたの挑戦や新しい取り組みへのエールだと捉えることもできますよね。否定・批判と捉えるなんてもったいないです。

人生の時系列にあるその時々の自分らしさは消えてしまうのではなく、自分らしさがアップデートされていくもの。そのうち周りの人があなたに抱くイメージもアップデートされて「あなたらしくていいね」と言ってくれると思います。

◆自分らしさへのこだわりを捨てるから成長する

誰かに言われた「あなたらしくない」(=自分らしくない)という言葉に反応して、行動をやめてしまったりすることは、誰かから押しつけられた「あなたらしさ」を受け入れることのような気がします。

また誰かに言われなくても、自分が決めた「自分らしさ」維持しようと頑張ってしまうこともあるかもしれません。

自分らしさこだわりその枠に収まろうとすることは、成長したいという自然な心の変化や流れを無理矢理押さえ込み止めることのように思えます。

人は、人生を歩んでいく中で成長・変化していくのが自然です。成長が周りの人から「あなたらしくない」と言われることは、成長の証でもあるということですね。

過去の自分らしさの数が増えることは、「あなた」と言う本棚の蔵書が増えるイメージです。

さて、私自身も本格的な寒さが到来する前に小さくアップデートしようと考えています。早速、本を携えノープランでの小旅行にも出掛けるのも良いですね。行きたい方向を決めて目的を決めて・・なんだかわくわくしてきます。

まだ今年は3か月弱ありますが、来年のテーマを決めて今日から行動していきましょう。

仕事も暮らしも、シンプルに。
引き算することを意識する。
自分らしいにこだわることをやめる

あなたが新しいあなたらしさを手に入れてわくわくしている笑顔を想像して、今日も一日頑張れそうです。
ここまで読んでいただき,ありがとうございます。

あやのはるか

後書き:
★今回の文章は、2023年10月に書いていた文章を、大幅に加筆/修正してアップしたものです。

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